メルヴィン・マヌーフ | |
---|---|
本名 | メルフィン・マンフーフ (Melvin Manhoef) |
通称 | 猛獣 欧州の狂拳 ノー・マーシー(No Mercy) マーベラス(Marvelous) |
性別 | 男性 |
国籍 | オランダ |
誕生日 | 1976年5月11日(48歳) |
出身地 | テンプレート:SUR パラマリボ |
身長 | 174cm |
体重 | 84kg |
リーチ | |
階級 | ミドル級(DREAM) ライトヘビー級(HERO'S) |
スタイル | ムエタイ、キックボクシング |
所属 | ロックジム →ドージョー・チャクリキ →ショータイム/マイクスジム |
テーマ曲 | Smash And Grab (Juliette&The Licks) |
メルヴィン・マヌーフ(Melvin Manhoef、1976年5月11日 - )は、オランダのキックボクサー、総合格闘家。スリナムパラマリボ出身。ショータイム/マイクスジム所属。
以前はオランダ現地の発音に近いメルヴィン・マンフーフと表記されていたが、現在では「マヌーフ」が日本国内では一般的となっている。
獲得タイトル[]
- 第3代Cage Rage世界ライトヘビー級王座
- HERO'S 2006 ライトヘビー級 準優勝
- 初代IT'S SHOWTIME85kg級王座
人物[]
「俺は殴りあいを愛している」と公言し、そのファイトスタイルからイギリスの総合格闘技イベント『Cage Rage』では「カニバル(人食い)」の異名を取った。日本では「猛獣」、「欧州の狂拳」、「人食いマヌーフ」などのニックネームで呼ばれている。
2003年頃まではプロの格闘家でありながら朝から晩まで喧嘩に明け暮れていた。何度も警察に逮捕されて刑務所に入っており、見かねた警察はマヌーフの出所後も足首にGPS(衛星利用測位システム)を付けて監視し続けたほどであった。
ミドル級の体格でありながらヘビー級契約の試合もこなし、キックボクシングやK-1ルールの試合にも参戦している。K-1 WORLD GP 2002 世界地区予選 オランダ大会ではレミー・ボンヤスキーとも対戦、ダウンを奪われるまでは肉薄した戦いを見せていた。
そのボンヤスキー戦の後に犯罪を起こして逮捕されており、ボンヤスキーがK-1王者になったのを刑務所の中で知り、2004年の出所後は更生して練習に打ち込む一方、ジムで練習している子供達の模範となるべく努力を重ねており、問題児が集まったグループの更生にも取り組んでいる。マヌーフはボンヤスキーとの初対戦が自分の人生の分岐点となったと語っている[1]。またオランダ国内でキックボクサーを習っている子供達にK-1を目指してもらうべく、自ら大会を開いている。
来歴[]
2005年9月10日、Cage Rage 13でファビオ・ピアモンテを破り、第3代Cage Rage世界ライトヘビー級王者となった。
2006年3月15日、HERO'Sにて大山峻護と対戦。打撃連打で大山を出血させ、1RTKO勝ち。マヌーフは高い打撃スキルでHERO'S初戦から大きなインパクトを残した。
2006年5月13日、K-1 WORLD GP 2006 in AMSTERDAMで開催されたEUROPE GP1回戦で富平辰文と対戦。一方的に攻め続けてダウンを2度奪い1RKO勝ち。左手を負傷したため、準決勝を棄権した。
2006年8月5日、HERO'Sライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント準々決勝でクラウスレイ・グレイシーと対戦、グラウンドパンチの連打で1RTKO勝ち。
2006年10月9日、HERO'Sライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント準決勝で大山峻護と再戦し、打撃の連打により勝利。続く決勝戦では秋山成勲と対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本負け。王座獲得を逃した。
2006年12月2日、K-1 WORLD GP 2006 決勝戦のリザーブファイトでレイ・セフォーと対戦。ローやハイキックで攻め続けるもセフォーの右フックでダウンを奪われ、1RKO負け。
2007年3月12日、HERO'Sにて高橋義生と対戦、グラウンドパンチの連打で、1RTKO勝ち。
2007年6月2日、Dynamite!! USAでユン・ドンシクと対戦し、2Rに腕ひしぎ十字固めで一本負け。
2007年6月23日、K-1 WORLD GP 2007 IN AMSTERDAMでルスラン・カラエフと対戦。開始早々に左フックを浴びせ、31秒でKO勝ち。カラエフは失神しておりしばらく立ち上がれなかった。
2007年7月16日、HERO'Sでベルナール・アッカと対戦し、1R左フックでKO勝ち。この試合は、ユン・ドンシクに代わる緊急参戦となった。9月17日、HERO'Sで7月に挑戦状を叩きつけられたファビオ・シウバとの対戦では、左右のフックでダウンを奪い、パウンドで追撃しTKO勝ちを収めた。試合前日に新宿ステーションスクエアで行なわれた公開記者会見では額を付けての激しい睨み合いになり、最後には胸を突き飛ばし乱闘寸前となるトラブルを起こしていた[2]。
2007年12月31日、K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!で西島洋介と対戦。スタンドでの攻防の中テイクダウンでグラウンドに持ち込むとマウントポジションを取り、パウンドでKO勝ち。
2008年5月11日、DREAM初参戦となったDREAM.3のミドル級グランプリリザーブマッチでキム・デウォンと対戦し、グラウンドでの頭部への膝蹴りによりTKO勝ち。6月15日、DREAM.4の2回戦で桜庭和志と対戦し、TKO勝ち。9月23日、DREAM.6の準決勝でゲガール・ムサシと対戦し、三角絞めで一本負け。
2008年12月6日、K-1 WORLD GP 2008 FINALのリザーブファイトに出場し、ポール・スロウィンスキーに左フックでKO勝ちを収めた。
2008年12月31日、Dynamite!! ~勇気のチカラ2008~で40kg以上の体重差(当日マヌーフ88.9kg、ハント130.4kg)があるマーク・ハントと対戦し、開始18秒に右フックでダウンを奪い、パウンドの連打でKO勝ちを収めた。ハントと対戦予定であったジェロム・レ・バンナのインフルエンザによる欠場で、試合前日に代理出場が発表された。
2009年3月28日、K-1 WORLD GP 2009 IN YOKOHAMAの第2代K-1ヘビー級王者決定トーナメントに出場。1回戦で前田慶次郎にカウンターの右フックを受けKO負け。試合後に引退を示唆するコメントを残した。
2009年7月20日、DREAM.10でパウロ・フィリォと対戦。パンチでダウンを奪うなど攻勢であったが、腕ひしぎ十字固めで一本負け。
2009年8月11日、K-1 WORLD GP 2009 IN TOKYOで行なわれたFINAL16 QUALIFYING GPに出場し、1回戦でラマザン・ラマザノフにKO勝ちするも、右足裂傷のため準決勝を棄権した。9月26日、K-1 WORLD GP 2009 IN SEOUL FINAL16に推薦枠で出場。昨年の王者レミー・ボンヤスキーと対戦し判定負け。
2009年12月31日、Dynamite!! ~勇気のチカラ2009~のDREAM vs SRC 対抗戦で三崎和雄と対戦し、打撃でダウンを奪い、パウンドでTKO勝ちを収めた。
2010年1月30日、Strikeforce初参戦となった「Strikeforce: Miami」でロビー・ローラーと対戦。パンチの連打とローキックでローラーを追い込んだが、飛び込んだところにカウンターの右フックを受けダウンし、続けざまのパウンドでKO負けを喫した[3]。
2010年5月29日、IT'S SHOWTIME95kg級タイトルマッチでタイロン・スポーンと対戦予定だったが、スポーン欠場のためグーカン・サキと無差別級で対戦し、KO負け。
2010年7月10日、DREAM.15のライトヘビー級王座挑戦者決定戦で水野竜也と対戦し、アームロックで一本負け。
戦績[]
総合格闘技[]
総合格闘技 戦績 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
34 試合 | (T)KO | 一本 | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 |
24 勝 | 23 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 |
9 敗 | 3 | 6 | 0 | 0 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | イベント名 | 開催年月日 |
× | ティム・ケネディ | 1R 3:41 裸絞め | Strikeforce: Feijao vs Henderson | 2011年3月5日 |
× | 水野竜也 | 1R 7:38 アームロック | DREAM.15 | 2010年7月10日 |
× | ロビー・ローラー | 1R 3:33 KO(右フック、パウンド) | Strikeforce: Miami | 2010年1月30日 |
○ | 三崎和雄 | 1R 1:49 TKO(左フック、パウンド) | Dynamite!! ~勇気のチカラ2009~ 【DREAM vs SRC 対抗戦】 |
2009年12月31日 |
× | パウロ・フィリォ | 1R 2:36 腕ひしぎ十字固め | DREAM.10 ウェルター級グランプリ2009 決勝戦 | 2009年7月20日 |
○ | マーク・ハント | 1R 0:18 KO(パウンド) | Dynamite!! ~勇気のチカラ2008~ | 2008年12月31日 |
× | ゲガール・ムサシ | 1R 1:28 三角絞め | DREAM.6 ミドル級グランプリ2008 決勝戦 【ミドル級GP 準決勝】 |
2008年9月23日 |
○ | 桜庭和志 | 1R 1:30 KO(パウンド) | DREAM.4 ミドル級グランプリ2008 2nd Round 【ミドル級GP 2回戦】 |
2008年6月15日 |
○ | キム・デウォン | 1R 4:08 TKO(パウンド) | DREAM.3 ライト級グランプリ2008 2nd ROUND 【ミドル級GP リザーブマッチ】 |
2008年5月11日 |
○ | 西島洋介 | 1R 1:49 KO(パウンド) | K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!! | 2007年12月31日 |
○ | ファビオ・シウバ | 1R 1:00 TKO(パウンド) | HERO'S 2007 ~ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦~ | 2007年9月17日 |
○ | ベルナール・アッカ | 1R 2:13 KO(左フック) | HERO'S 2007 ~ミドル級世界王者決定トーナメント開幕戦~ 【スーパーファイト】 |
2007年7月16日 |
× | ユン・ドンシク | 2R 1:17 腕ひしぎ十字固め | Dynamite!! USA | 2007年6月2日 |
○ | 高橋義生 | 1R 2:36 TKO(パウンド) | HERO'S 2007 開幕戦 ~名古屋初上陸~ | 2007年3月12日 |
× | 秋山成勲 | 1R 1:58 腕ひしぎ十字固め | HERO'S 2006 ミドル級&ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント決勝戦 【ライトヘビー級 決勝】 |
2006年10月9日 |
○ | 大山峻護 | 1R 1:04 KO(右フック) | HERO'S 2006 ミドル級&ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント決勝戦 【ライトヘビー級 準決勝】 |
2006年10月9日 |
○ | クラウスレイ・グレイシー | 1R 9:12 TKO(パウンド) | HERO'S 2006 ミドル&ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント準々決勝 【ライトヘビー級 準々決勝】 |
2006年8月5日 |
○ | イアン・フリーマン | 1R 0:17 KO(左右のフック) | Cage Rage 17: Ultimate Challenge 【Cage Rage世界ライトヘビー級タイトルマッチ】 |
2006年7月1日 |
○ | 大山峻護 | 1R 2:51 TKO(顔面のカット) | HERO'S 2006 | 2006年3月15日 |
○ | エヴァンゲリスタ・サイボーグ | 2R 3:51 TKO(スタンドパンチ) | Cage Rage 15: Adrenalin Rush 【Cage Rage世界ライトヘビー級タイトルマッチ】 |
2006年2月4日 |
○ | ファビオ・ピエモンテ | 1R 0:51 KO(パンチ) | Cage Rage 13: No Fear 【Cage Rage世界ライトヘビー級タイトルマッチ】 |
2005年9月10日 |
○ | ポール・カフーン | TKO | Cage Fighting Championships 4 | 2005年7月3日 |
○ | ボブ・シュライバー | 判定 | It's Showtime - Amsterdam Arena | 2005年6月12日 |
○ | ラディスラヴ・ザック | 1R 0:37 TKO(タオル投入) | QFN - Queens Fight Night | 2005年4月30日 |
○ | マチアス・リチオ | 1R 3:01 KO(パンチ) | Cage Rage 10: Deliverance | 2005年2月26日 |
× | ロドニー・ファベイラス | KO | It's Showtime Amsterdam Arena | 2004年5月20日 |
○ | スレーヴァマー・モルナル | 1R KO | HOH Heaven or Hell | 2004年4月8日 |
○ | アレクサンドル・ガクシェンコ | 1R 6:57 KO | M-1 MFC Russia vs. the World 5 | 2003年4月6日 |
× | ボブ・シュライバー | 1R 4:01 TKO | 2H2H 6 Simply the Best 6 | 2003年3月16日 |
○ | ミカ・イルメン | 1R KO | It's Showtime As Usual | 2002年9月29日 |
○ | ポール・カフーン | TKO | Rings Holland Saved by the Bell | 2002年6月2日 |
○ | ヒュージーン・シフト | 1R KO | Hoogwoud Fight Gala Free Fight | 2001年12月15日 |
△ | ロドニー・ファベイラス | 2R終了 ドロー | リングス・オランダ The Kings of the Magic Ring | 1999年6月20日 |
○ | ジョーディー・ジャーンカーズ | TKO | BOA Battle of Amstelveen | 1995年12月2日 |
キックボクシング[]
キックボクシング 戦績 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
47試合 | (T)KO | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 | |
38勝 | 28 | 10 | 0 | 0 | 0 | |
9敗 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | イベント名 | 開催年月日 |
× | グーカン・サキ | 2R TKO(レフェリーストップ:左フック) | It's Showtime 2010 Amsterdam | 2010年5月29日 |
× | レミー・ボンヤスキー | 3R終了 判定0-3 | K-1 WORLD GP 2009 IN SEOUL FINAL16 【1回戦】 |
2009年9月26日 |
○ | デネス・ラクス | 3R KO | IT'S SHOWTIME 【IT'S SHOWTIME 85kg級タイトルマッチ】 |
2009年8月29日 |
○ | ラマザン・ラマザノフ | 1R 2:16 KO(2ノックダウン:パンチ連打) | K-1 WORLD GP 2009 IN TOKYO 【FINAL16 QUALIFYING GP 1回戦】 |
2009年8月11日 |
○ | ステファン・レコ | 3R TKO(左足自傷) | IT'S SHOWTIME | 2009年5月16日 |
× | 前田慶次郎 | 1R 2:02 KO(右フック) | K-1 WORLD GP 2009 IN YOKOHAMA 【第2代K-1ヘビー級王者決定トーナメント 1回戦】 |
2009年3月28日 |
○ | ポール・スロウィンスキー | 1R 2:26 KO(2ノックダウン:左フック) | K-1 WORLD GP 2008 FINAL 【リザーブファイト】 |
2008年12月6日 |
× | レミー・ボンヤスキー | 3R 1:59 KO(右ハイキック) カウント中のレフェリーによるストップ |
K-1 WORLD GP 2008 IN AMSTERDAM 【スーパーファイト】 |
2008年4月26日 |
○ | ルスラン・カラエフ | 1R 0:31 KO(左フック) | K-1 WORLD GP 2007 IN AMSTERDAM | 2007年6月23日 |
× | レイ・セフォー | 1R 0:40 KO(右フック) | K-1 WORLD GP 2006 in TOKYO 決勝戦 【リザーブファイト】 |
2006年12月2日 |
○ | 富平辰文 | 1R 2:10 KO(右フック) | K-1 WORLD GP 2006 in AMSTERDAM 【EUROPE GP 1回戦】 |
2006年5月13日 |
× | ゼバット・ポーツラック | 3R KO(左フック) | Gala Gym Alkmaar | 2006年2月13日 |
○ | 桜木裕司 | 2R 2:53 KO(3ノックダウン) | Muay Thai Champions League XIII | 2005年4月9日 |
○ | アンスタシオ・スタフェロス | KO | Xena Sports Victory or Hell 7 | 2002年4月21日 |
× | レミー・ボンヤスキー | 3R終了 判定0-3 | K-1 The Netherlands 2002 【1回戦】 |
2002年2月24日 |
× | アゼム・マクスタイ | 2R KO | イタリア 【WMTA世界ムエタイタイトルマッチ】 |
1999年2月20日 |
○ | ジャックス | 2R KO | オランダ | 1998年9月25日 |
脚注[]
- ↑ FIGHTNEWZ.NET
- ↑ 【HERO’S】9・17新宿のど真ん中で喧嘩勃発! マヌーフとファビオが睨み合い 格闘技ウェブマガジンGBR 2007年9月16日
- ↑ 【Strikeforce】ローラー、絶体絶命からまさかの大逆転 MMAPLANET 2010年1月30日
関連項目[]
- Cage Rage王者一覧
外部リンク[]
空位 前タイトル獲得者 マイケル・ビスピン |
第3代Cage Rage世界ライトヘビー級王者 2005年9月10日 - 不詳 |
空位 次タイトル獲得者 ジェームス・ジキック |
初代 |
初代IT'S SHOWTIME85kg級王者 2009年8月29日 - 現在 |
次王者 |
Wikipedia[]
![]() |
このページには、クリエイティブ・コモンズでライセンスされたウィキペディアの記事が使用され、それをもとに編集がなされています。 使用された記事はメルヴィン・マヌーフにあり、その著作権者のリストはページの履歴に記録されています。 |